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      「ヨーロッパお菓子紀行」  (NHK出版) 文・写真: 相原恭子  
                           (NHK−Shuppan) Text & Photographs by Kyoko AIHARA 
       
      
      
        
        
          
               
             
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            本書<はじめに>より 
 
            今までに、数え切れないほど旅したヨーロッパ各地で、私が出会ったお菓子の数々。その中で忘れ難く印象に残ったものをまとめました。どの国も、どのお菓子も、その時々の旅情や人々との出会いとともに懐かしく、思い出深く、全部書き残したくなり、この二十に絞るのに大変苦労しました。 
 
            ご覧いただくと見た目がどれも比較的地味で「もっと華やかなのはないのかしら」と思われるかもしれません。最近は、ヨーロッパ各地のレストランなどでは大きなお皿に、チョコレートやフルーツソース、果物でカラフルに美しく飾ったデザートが出てきます。でも、百年、いえ何百年も前から、王侯貴族や市民の「日常生活」に根付いたお菓子というのは、それほどカラフルではありません。華やかさよりも、毎日食べても飽きない美味しさが、長い間人々をひきつけた理由なのだと気づきました。日本人の私もどこか郷愁を覚え、ヨーロッパの風景や風俗、歴史や伝統、また現代に生きる人々のライフスタイルとともに、心に迫るものがありました。 
             
             
            *(2000年、共同通信社から各地方紙へ40回の連載で配信され、約40紙に掲載された「ヨーロッパお菓子紀行」の中から20を選び加筆したものです) 
 
 
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            NHK出版 
            ISBN4-14-080664-8 
            定価(本体1500円+税) | 
           
        
       
      EU 駐日欧州委員会代表部 発行   
      「europe summer 2002」より 
本書の紹介と著者インタビュー 「新刊紹介」 
      「著者に聞く」 お菓子を通して見るヨーロッパと日本のアイデンティティー 
       
        
       
      
       
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